最新の設備と優れた職能技術が調和しています。


ミクロン単位の被膜を形成する塗装は、それ以上にきめ細かな注意と豊かな経験を各工程に求めます。
塗料の配合・素材の養成から仕上げまで、私たちは常に技術の研鑽に励み続けています。
ピアノの外装塗装仕上げは塗装技術の総合表現ともいえる「高級鏡面仕上げ」。生産に於けるすべての工程に最新かつ繊細な技術 が注ぎ込まれることにより、ピアノはまばゆいほどに輝く幾筋もの光を放ち、その価値はより一層高められます。

■ピアノ塗装工程紹介

素材入荷@素材入荷
素材は高度な木工技術を誇る工場において加工されたものを使用。高級塗装品に生まれ変わることができる良質の材料だけが入荷されます。素材はすべてが同じというわけではありません。長い年月にわたり、美しい艶が保たれるように、出荷先の気候条件を考慮して含水率の異なる素材(木材)を用いています。当社のピアノ塗装は、このような条件にあわせ、最適な作業がなされています。

下塗塗装 A下塗塗装
 ポリエステルサフェーサーと呼ばれる下塗塗料がスプレー塗装されます。作業室内の気温・湿度にあわせて塗料の硬化剤・促進剤が調合され、適切な塗装が施されます。調合には長年にわたり蓄積された当社独自のノウハウがあり、塗料配合・配合順序などに多くの経験が生かされています。厳しく定めた塗装環境条件下の水洗ブース内で細心の注意をはらいながら3〜4コートの重ね塗りが行われます。

B下研ぎ
下サンダー下研ぎ 製品面を平滑にし、上塗り面との密着を確保するために行うもので、主に DCMベルトサンダーにて研削作業を行います。

C上塗塗装
上塗塗装 室温18〜30℃・湿度75%以下・風速0.7m/sec程度に厳しく保たれた作業環境の下でポリエステルエナメルブラックのスプレー塗装を行います。下塗と同様に当社の経験を活かし、硬化剤・促進剤を配合し、最適な条件で3〜4回(コート)の重ね塗りが行われます。塗料をできるだけ厚く、しかも塗料が垂れ落ちないように重ね塗りを行うには優れた職人技が必要とされます。

上研ぎD上研ぎ
 上塗後、24時間以上経過したものを下研ぎ同様、ベルトサンダーにて製品面を平滑に研削して行きます。研削される塗料の膜厚は約400ミクロン。この極薄の塗膜の中で木地がでないように凹凸を無くします。下研ぎ・上研ぎともに当社専用のサンドペーパーを使用し、熟練された手によって注意深く作業が施されます。

研磨機研磨E研磨
 上研ぎされた製品が主に自動バフ機により研磨され、細かい部分は手作業で艶出しが行われます。この作業が製品作りの最終となり、塗装の美しさを引き立てることとなります。

検査・修理F検査  
製品の仕上がりを注意深く検査します。製品の仕上がりはピアノそのものの品質とその評価を左右するだけに非常に細かい部分も見逃せません。塗装面のムケ・キズはもちろん針の穴程度のピンホールもベテランの検査員により検出されます。

出荷H出荷
 出荷先により素材の含水率が異なっています。製品の振り分けを確実に行って出荷します。
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